スノーピークのエントリーパックTTセットを購入したので徹底レビューします!!
スノーピークって所有するだけでテンションがあがる素敵なブランドですよね。
以前こんな記事を書いていた私もとうとうスノーピークのテントデビューでございます。
そうです。別に値段も高いしおすすめはしませんよ?(するけど)
ただただ自慢しながらレビューしていきますので、お時間のある方はいっぷくどうぞ。
早くキャンプいきて~
エントリーパックTTセットとは
スノーピークの2018年の新商品です。
ネーミングの由来はテント(Tent)とタープ(Tarp)の頭文字です。
シンプル!
スノーピークらしい何とも強気なネーミング!
テントとタープを別々で購入するよりも6,800円もお得!なセットとなっています。
2018年4月発売で早くも売り切れ続出。49,800円(税抜き)で手に入るスノーピークのテント・タープセットというのは相当破格なので人気が出るのは納得の逸品です。
コールマンじゃイヤ!とこだわりたいあなた、あれこれ迷ってググり疲れるくらいならさくっとスノーピークTTセットかっちゃおうぜ!
TTセットはこんな方におすすめ
- ファミリーキャンプデビューしたい!
- スノーピークのテントが欲しいが高くて買えなかった方
- テント+タープと2ROOMで迷っている方(TTセット買っちゃえ)
- テント、タープで予算5万円程度ある方
TTセット内容
- 4人用テント(ヴォールト)
- タープ(アメニティタープヘキサLセット6人用の改良品)
テントは「ヴォールト」というテントでこちらも2018年の新商品。「ヴォールト」は単体でも購入可能です。
タープは既存のアメニティタープヘキサLセット(6人用)とほぼ一緒ですが、張り方にバリエーションを持たせるアタッチメントがついて改良されています。
それでは、テントとタープそれぞれについて詳細を書いていきます。
テント(ヴォールト)について
単体でも29,800円(税抜き)で購入できます。
(同等のアメニティドームMは32,800円(税抜き))
カタログスペック
〇材質
本体/75Dポリエステルタフタ、PUコーティング耐水圧1,800㎜ミニマム・テフロン加工、UV加工インナーテント
インナーテント/68Dポリエステルオックス、PUコーティング耐水圧1,800㎜ミニマム
フレーム/A6061(φ13㎜)
〇セット内容
テント本体、フレーム長(x1)、フレーム短(x2)、ジュラルミンペグ(x28)、自在付きロープ(2.5mx10、3.0mx6)、リペアパイプ(x1)、キャリーバッグ、フレームケース、ペグケース
〇キャリーバッグサイズ:60x23x23(h)㎝
〇重量:7.9kg
ヴォールトの意味
ヴォールトとはアーチを平行に押し出した形状(かまぼこ型)を特徴とする天様式および建築構造の総称である。日本語では穹窿(きゅうりゅう)と訳される。
ヴォールトはかまぼこ型の構造の総称なんですね。
こういううんちくをキャンプ場で言いたい!
ヴォールトのメリット
ファミリー可能なサイズ感!
大人2人、子供2人なら楽々寝れますねこれは。
取説の絵も大人2人、子供2人の絵になっています。
ファミリーキャンプしたい方ならなんの心配もいらないでしょう。
大人4人はきついかな?という感じもあります。
大人2人なら十分すぎるほど余裕があるので、夫婦でキャンプする時なんかも最適でしょう。
寝室が快適!
ヴォールトはインナーテント構造を採用しています。
この構造は雨天時の設営や虫対策にプラスに働きます。
ヴォールトはフライを先に組み立ててそこに、インナーテントをフックでひっかけていくだけです。通常のテントは、先に寝室部分を作り、そこにフライシートをかけていきます。
後からインナーテントを入れるので、まったくぬれずに寝室を作ることができます。
こんな構造です。
インナーテントを作っている最中の画像。
ちょっとわかりにくいですが、こうやってフックにひっかけていくだけです。
要するに、外側を作ってから中の寝室を作る!といことだけご理解頂ければ結構です!
雨の日でもカラッとしたテント内空間を作れるのはGOODですよ。また、寝る直前にインナーテントを作れば虫の侵入も防げますし、バーベキューやたき火の煙に燻される心配もありません。
前室がゆったり空間で荷物等が置ける
ヴォールトは寝室と前室に分かれています。
寝室は寝るところ、前室は荷物置いたり座ってゆったりする空間です。
前室が開放的で、出入り口も二か所(正面とサイド)あるため回遊性もあり導線がよい。
この前室部分が以外に広く、クーラーボックスやいす、テーブルを置くことができます。前室に荷物を入れておくことで防犯上もよいですね。
残念ながらキャンプ場でギアを外に出したままでいると盗まれることもあります。
プライベート空間の確保(シェルターとして利用)
インナーテントをつけなければ、そのままシェルターになります。
インナーテントなしだとものすごく大空間だと思いません?
デイキャンプならこれで全然OKでしょう。
シェルターってなんですか?という話からになりますが、簡単に言うと、屋根と壁があるスペースのことです。
タープは屋根があるだけで壁がないですよね?プライベートな空間をつくれないんです。テントほどの居住性がなくてもいいけど、ちょっとプライベートな空間が欲しい場合なんかも利用できます。わかりやすい例だと、授乳したい時など便利ですね。デイキャンプ時に活躍間違いなしです。
ただし、シェルターとして利用する場合、メッシュの窓があったりするわけではないので夏は結構熱くなります。前後の解放部分は開けて使うといいですね。
設営が簡単(ポール3本)
分かってしまえばとても簡単です。なぜなら構造がシンプルだからです。
ざっくりいうと下記の1~5の手順で完成です。
設営については、後述する動画や画像などを参考にしてみてください。
- 幕を広げる
- ポールを三本順番に幕に通す
- ポールを立てる
- ペグ打ちする
- インナーテントをフック
2人で行えば全然問題なく設営できるしょう。ただし、一人での設営はなかなか大変でしたので、パパのみの設営など一人の場合は事前に試張をしたり、しっかり予習していきましょう。
初めての設営で私一人で30分程度で行うことができました。
デメリット
テントとして抜群にかっこいいし、スペックも文句なし。
正直デメリットらしいデメリットないと思うんですけど。
しかし、キャンプスタイルが違えが必要な機能も異なってくるわけであって、そういう意味ではこのテントで自分のやりたいことを実現できるかよく検討することですね。
デメリットゼロという商品はあり得ないので、少しデメリットについても書いてみます。
大人は中で立てない
室内高150cmです。
大人は中腰になります。
スノーピークのテントは低く設計されている商品が多いです。背が高い方が便利そうなのに~と思う方もいることでしょう。しかし、そこはスノーピーク。ちゃんと理由があります。
なぜ背が低く作られているかと言えば、風が強いときに安定するよう設計されているからです。
あと、もう一つ私が感じる背の低いテントのよい点。
シルエットがめちゃくちゃかっこいいとおもいません?
僕だけ?
どこがカッコイイかと言えば、この背の低さからくるスマートな感じ!
そう、低いのはむしろメリットだ。
ペグ打ちしないと自立しない
ペグを打たないと自立できません。
このかまぼこ型のテント全般に言えることですが、ペグをうたないとポールがパタパタパタと倒れてきます。
逆に、ポールがクロスして設営するタイプはペグを打たなくても自立します。
要するに、ペグが聞きにくい砂浜などでの設営などは不向きです。
ややオーバースペック?
しいて言うならですよ、強いていうなら。
初心者にはややオーバースペックかな?ということです。
スペックに伴って値段も上がるわけでありまして、もっと低いスペックのテントを買えば出費ももっと減らせます。
実際に、私はこのTTセットの半額くらいで買えるコールマンのエントリーモデルで何回もテント泊をしてますが、全然問題なく楽しくキャンプできます。
それでも欲しくなるのがスノーピークマジック!
タープについて
TTセット付属のタープは、基本仕様は「アメニティタープヘキサLセット(6人用)」とまったく同じで、そこにコネクションテープが付いた改良が施されています。
つまり、「アメニティタープヘキサLセット(6人用)」を買うよりも、価格的にも品質的にも間違いなくお得です。
改良前のアメニティタープヘキサLセットの単体価格は26,800円(税抜き)になります。
カタログスペック
〇材質
本体/210Dポリエステルオックス、PUコーティング耐水圧1,800㎜ミニマム・テフロン加工、UV加工
〇セット内容/タープ本体、コネクションテープ、スチールポール(280㎝、240㎝)、スチールペグ30(x8)、自在付きロープ(二又用10mx2、3mx2、2mx2)、キャリーバッグ、ポールケース、ペグケース
〇キャリバッグサイズ:80x17x22(h)㎝
〇重量:7.5kg
ヘキサLセットタープのメリット
かっこいい。
また見た目の話!と思われるかもしれませんが、実際に張ってみてちょっと感動しましたよ。
見てください。このシルエット。是非キャンプ場でこの感動を味わってほしいです。
軽い。小さい。持ち運びしやすい。
これは大きなメリットです。
ヘキサタープはポールが2本のみなんです。そうすると残るは幕本体とペグとロープです。これがレクタタープになるとポールが増えてかさばって重くなります。
テント(ヴォールト)を担いで、さらにタープも担いでいくわけなのでなるべく軽く小さくしたい。
コネクションテープでテントと組み合わせて設営できる!
これがこのTTセットのタープの最大のメリットでしょう。
どういうことか、取説の画像がわかりやすいので添付します。
このようにコネクションテープがテントの上を通ることで、テントの前の空間にタープをかぶせるように設営することができます。
この貼り方を通称「小川張り」と言いますが、単体で購入できるアメニティタープではこのような貼り方はできませんでした。
こちらは単品買いできるアメニティタープLです。これでも十分なんですけどね。
コネクションテープのおかげでびよーんっと伸ばせるわけです。
1家族分には十分な広さ
173cmの私が立っている画像です。
タープの真ん中くらいまではストレスなく立つことが出来ます。テントに近づくにつれて屈む必要がありますが、キャンプは基本的に座って過ごす事がほとんどなので全く問題にはなりません。中にテーブルや椅子を広げても十分に余裕のあるスペースでした。
デメリット
エントリーパックTTセットのタープのデメリットはなんでしょう。特に見当たらないので、もうワンランク上の「HDタープヘキサLセット6人用」と比較してみましょう。一番の違いは遮光ピグメントPU加工がついていないことです。
遮光性能
炎天下のキャンプ場で日影があるだけでありがたいわけですが、遮光性能はより高いほうがよいわけです。
同じ価格帯のコールマンなどのタープなら遮光加工していあるタープも手に入ります。
遮光ピグメントの効果を公式HPの画像で見てみましょう。
左が、エントリーパックTTセットのタープ。
右が、HDタープで遮光ピグメント加工です。
これだけ違うわけです。
しかし、エントリーパックにそこまで求めるのは酷なものです。
遮光性能の高いタープはもっとキャンプにドハマりしてからでも遅くはないでしょう。
設営について
実際に設営してみました。今回はじめての設営を全て一人で行ったのでなかなか大変でした。
どれくらい大変かというと、終わったときにめちゃくちゃビール飲みたくなる感じです。
あれ?大した大変さじゃない?
所要時間
初めての設営に要した時間は、合計約1時間です。作業は私一人だけです。
- タープ設営に30分
- テント設営に30分
今回は1時間ですみましたが、完全にテントを張ること自体が初めての方だともう1時間かかっても全然おかしくないです。間違えたりして戻り作業が発生するだけで軽く30分は飛んでいきます。
なるべく設営時間を短くするためにもしっかり予習していきましょう。
参考した設営動画
動画を見ていくと全然違いますね。私が参考にした動画を貼ります。
公式サイト
まずはこれ見てください。
なぜか室内設営+無音の組み合わせでとっても味気ない動画です。
sotosotodays様の動画
とっても参考になったsotosotodaysさんの動画。
動画ではsotosotodaysさんのオリジナルセットが紹介されており、一部ペグなどの仕様が違うようですが、設営方法を勉強する上ではまったく影響はありません。
この三つを見ていけば、十分でしょう。
設営手順
まずはしっかり取説を読んでだいたいの流れや張り方を頭にいれて置きましょう。
ここでは私なりの方法を簡単に画像と共にご紹介します。これが正解ということではないので、1つの方法としてご紹介します。
まずはタープから
テントから張るか、タープから張るか好みが分かれそうではありますが、私はタープから張るのが良いと感じます。
なぜならタープの方がサイズが大きいからです。
積み込みでも設営でもなんでも大きい荷物から先に動かすのが基本です。
まずはテントサイト内での位置をタープによって決めましょう。
まずは幕を綺麗に地面に置きます。
この画像は半分に折ってある状態です。
次に、ポールをまっすぐ置きます。
この状態から45℃くらいの角度で二股ロープをペグ打ちして仮止めしておきます。
前後のポールにロープを借り試したらポールをグッと立てていきます。
結構力がいります。
このようにダラダラで立ってきます。
そうしたらポールの傾きやロープのじざいを調整しながら位置決めをします。
幕の張りの強さはこの黒のコネクションテープの長さで調節しましょう。
こんな状態になります。
あとは、付属の4本のロープでペグうちしていけば完成です。
ロープをタープに結ぶ際に、もやい結びするといいです。やり方は予習していきましょう。
テント張り
上記に貼った動画があるのでサクッといきます。
まず幕を地面に置きますが、向きにご注意下さい。
私は一度前後逆に置いてしまいました。
前室にあるサイドの開口部が付いている方が前になりますのでよく幕を見て配置下さい。
そこにポールを通していきます。
ポールとテントの穴(スリーブ)は色が対応しているので、垢には赤、黄色には黄色を入れましょう。
ポールの連結が取れないように必ず押し入れていくこと。
ポールを3本指したらポールを「?」のような形をしたピンに指します。
ポールをアーチ状に曲がるのに少々力が必要ですので思い切ってやりましょう。
あとは、後ろか前から順々にペグうちしていけば立ちます。
試張りをお勧め
できればどこか公園などで試張していから行くとよいでしょう。
設営にようする時間もわかりますし、一回やっているだけで作業の手際がものすごく上がります。
テントの設営にもたつくと、かっこ悪いうえに家族の機嫌も悪くなってくるのでそれだけは避けましょう。
まとめ
冒頭にも書きましたが、
- ファミリーキャンプデビューしたい!
- スノーピークのテントが欲しいが高くて買えなかった方
- テント+タープと2ROOMで迷っている方(TTセット買っちゃえ)
- テント、タープで予算5万円程度ある方
という方にはとてもよいエントリーセットです。
私自身、購入して設営してみましたがすでに相当な満足感です笑
ただし値段との兼ね合いもあるのでそこはよく吟味してみて下さいね。
テント選びの参考になれば幸いです。
付属品のグラウンドマット、フロアマットはこちら。