逢坂剛さんの「熱き血の誇り」を読んだのでレビューする。
私は割と長い小説が好きで、たまたま本屋で上下巻で売られていた本書を手に取り購入した。
逢坂さんを読むのははじめて。
あらすじ
「医療ミス?まさか…」製薬会社の秘書・寺町麻矢が預かった写真に写っていたのは、白濁した内臓だった。カメラマン・秋野のぶ代と会社の秘密を探る麻矢。一方、遠くスペインでは、フラメンコ歌手が刺客に追われていた。語り伝えられる戦国哀話、見え隠れする新興宗教の影、悲鳴が響く脅迫電話、そして目撃される白いバン―。何がどこでどう繋がるのか、壮大な仕掛けが光る超大作。
アマゾンより引用
感想 てんこ盛りだが薄い。
正直がっかり小説でした。文庫本上下巻でがっつり楽しもうと思っていましたが内容の薄さにがっかりでした。
めちゃくちゃ話広げてきますが、それぞれの話がうっす〜な感じです。
こんだけてんこ盛りにしてきます
・違法な薬剤製造を隠蔽する大手製薬会社。
・その薬を市場に流す暴力団と新宗教。
・なぞの犯人による主人公の拉致。
・北朝鮮の関与の疑いもあり。
・ベテラン刑事登場による捜査。
・スペイン人の殺人犯が日本に逃亡して、それを追う殺し屋も来日。
てんこ盛りすぎだわ!
製薬会社の不正、主人公が拉致され警察が捜査、そこに新興宗教がからんで、、、なんて聞いたらもう壮大なストーリーだと思うじゃないですが。
もう全然。登場人物も少ないしなんの深い話も出てこない。
「警察に喋ったら殺す!」という脅迫電話を間に受けて警察に真実を喋らない二人目に主人公。
そして、なぜか捜査に加わっている二人目の主人公。
最後はごちゃごちゃの奇跡みたいのが起こって物語終了。
こんな方にオススメします
否定ばかりしていてもいけないので。
ほんとにかる〜く読みたい方にはいいかと思います。付けっぱなしのテレビから流れてくるバラエティ番組を見るような感覚でいれば良いかと思います。
まとめ
逢坂さんはじめてだっただけに残念だ。これはない。私は楽しめなかった。