マロの「いっぷくどうぞ」

妻と娘の三人暮らしのサラリーマンが書きます。

大学院卒だけど研究職あきらめた。一般企業もいいものだ。

理系大学院に行ったが研究職を諦めて一般企業に就職した私の体験談を書く。

 

私は生物系の大学院の前期課程を修了したが、まわりの院生がすごすぎたため博士課程にはいかず一般企業へ就職する道を選んだ。

もう諦めた。自分には才能がないと悟ってしまった。

 その後、10年近く研究職ではない普通の仕事をしている。

しかし院卒であることが確実に人生を豊かにしている。

 

今、今後の進路について迷っている大学院生に向けて言いたい。

研究が全てじゃない。

一般企業もいいもんだよってことを書いていく。

 勇気をもって就職活動への一歩を踏み出せ!

 

研究職は宝探し。リスク高し

研究で生計を立てようとするのは自分の人生で宝探しをするようなものだ。

本当に素敵な仕事だと思う。自分の「知りたい」という気持ちだけで突き進んでいけて、それで飯が食べれるなんて。一般の会社のように縛られることもなく、データが出てればなんでもOKな世界。

 最高の自由だ。

しかし宝が見つからなければ高学歴ワーキングプアまっしぐらだ。

 

そもそも、最低でもドクターをとっていないといけないというはキツイ。

「足の裏の米粒」をとる為にどれだけの時間をお金を使うことになるのか。

大学4年が終わって22歳、修士が終わって24際、そしてドクターが終わって27歳くらいか。最短で。

そして30歳になろうとしているのに、その段階で無職!そしてなんとか入った研究所は1年更新で、成果がでなければさようならだ。

よっぽど才能がなければ突き進めない。

 

逃げだと思わないこと

別にいいじゃないか。研究職に憧れて毎日実験実験の生活をして、ダメだと思ったら一般企業で働くのも。大学や産総研のような研究所で働くことが全てじゃない。

研究室にいると、その小さな世界に縛られてしまう。

研究と全然関係ない仕事につくことに抵抗があるかもしれないが、そのままずるずる行っちゃうのが一番よくない。

修士が終わってドクターに行く人が多かったりするとなおさらドロップアウトしたように感じるかもしれない。だけどあなたの強みはそこじゃない、研究じゃなかったって気づいてるなら、そこから論理的に行動してみよう。

 

研究室の外では院卒が有利に働く

研究室の中では私は全然できないやつだった。まわりがすごい人間ばかりだった。データも圧倒的に出せない。なかなかの挫折感だった。

だけど、院卒という事実が外の世界ではすごく有利に働くことが多くて、本当に大学院に行っていてよかったと今では思っている。

 

大学院は人間形成の場でもある

大学院はむちゃくちゃ鍛えられる。人間もできる。

考えてほしい。

学部卒で就職した友達は給料もらいながらウェーイとか言いながら車買ったり、遊んでいる。

かたや、自分は学生のままでお金もなくもくもく家と大学の往復だ。

無休、無給で。

 

私は今では考えられないが、無給で朝から晩まで働いて、それでいて論理的思考が鍛えられて、担当教官にもボコボコにされることに数年間耐えたあなたは一般企業ではもう最強ですよ笑

 

一般企業に就職したら同期は学部卒の子たちだろうけど、もう入社の時点で差ができてる。

 

院卒というだけで仕事がある

私は中小企業に就職したのち、大企業に転職をしたがその時にも「大学院卒」というのが一つに決め手になっていたようだ。

一社目では中小企業の営業職だ。ちなみにこの会社には院卒が一人もいなかった。

大学では当たり前だった大学院の人間がこの会社には一人もいなかった。

私は院卒というだけで、新入社員ではやらせてもらえないような仕事をたくさんさせてもらえた。

 

今の二社目は社員3万人を超える大企業だ。ここでも「院卒」という経歴が優位に働き、転職できた。

 

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一般の仕事でももちろん日々「データ」を扱っている。それは売上の数字だったり、在庫の数だったり、全てがデータとして出てきてそれを管理、分析する必要がある。

研究職と違うのは、これらのデータが勝手にでてくることだ笑

自分でデータをださなくても、会社がデータをだしてくるからそれを分析したり管理する。

こうなると、大学院卒に魅力を感じる企業もあり、そういう企業に巡り合えれば自分の強みを生かしながら働くことができる。

 

まとめ

当時、修士1年後半くらいで猛烈に悩んでいた自分がいた。なんとなくドクターにいくか、就職するか。

いろんな選択肢がある。存分に悩んで決めてほしい。