私は新卒で入社した中小企業に8年勤めたのち、いわゆる大企業に転職しました。
私がいた中小企業は社員が約60人。
転職した会社は30,000人。
売上、従業員ともにだいたい500倍規模です。
これだけ違うと本当に全てが違います。
中小企業と大企業の両方を体験したからこそ感じるその違いについて書きます。
働く安心感が違う
まるで違います。
本当に安心して働けます。
これってすごく大事だな〜と常々感じてます。
なにより仕事に集中出来る。
いつ倒産するかわからない状況って
慣れてしまうとそれが普通になっちゃう。
だけど、思い返すと結構異常な状況で。
マズローの欲求五段階で考えるとピッタリ来ますが、
生存の欲求が満たされてないのに高次の社会的な欲求や自己実現までたどり着けないのです。
中小企業はヨット
ほんとにヨットで大海原を航海してる気分でした。
ちょっと波が来たらグラングラン揺れてしがみついて、
風が吹いたら倒れそうになったり急いで帆を張る作業をみんなでやる。
自分の一漕ぎ一漕ぎが会社を前に進めてるのを実感できるのはいいところでした。
本当にアドベンチャー感が凄くて、
ある意味スリリングな日々を過ごしたい方にはおススメです笑
大企業はタンカー
今は30,000人規模の会社です。
タンカーや大型船に乗ってる感じです。
本当に日々穏やかな航海です。
仕事が楽という意味ではない。
大変だけど落ち着いている。
波は感じますが、本当に船の大きさが違う。
大きなウネリの中にいて、小さな波に翻弄され消耗することは無くなりました。
ヨットに比べれば小回りが利かなかったり、
自分の好きな方向には進めませんがそうそう沈没はしません。
これを言うとすぐに東芝がどうとか大企業も安泰ではないとか言い出す人いるけど、中小企業はその何倍も倒産してますから。
給料、ボーナスが違う
もう悲しくなるくらい違う。
嬉しいのに悲しい。
8年勤めた中小企業と比べて、
大企業一年目でも年収軽く100万円は上がっちゃいます。
ボーナス!
「ボーナスはあるだけありがたいね」とか
「ない会社もあるらしいよ」とか
そんな感覚でいました。
これはこれですごく健全なマインドなんだけど、
家計は不健全になる。
中小企業時代の私のボーナスは平均すると一年で大体一ヶ月分でした。
悲しいけど、これが当たり前なら慣れちゃいます。
大企業は4〜5ヶ月でます。
こんな現実には目を背け続けて来ましたが、
転職して本当に良かった。
これだけで100万円くらい上がります。
給与!
これも当然上がる。
中小企業8年目と大企業一年目でなぜ給料が大企業の方が高いのか。
大企業の中で、転職者を少し優遇する会社が増えてます。
そうでないと人材の確保ができない。
中途で入ったら出世ができないとか、そんな時代もあったようですが今はだいぶ改善してます。
具体的には、給与を年齢で換算してくれるような考えがあって、
例えば30歳から中途で入社すると、
新卒からずっと働いている30歳に近い待遇を受けられるという感じです。
すばらいすぃ。
残業代!
大企業は仕事が楽とか思う人いるかもしれませんが、
そんなことはない。
仕事も多く労働時間も長い。
だけど、すごく嬉しいのが、
大企業は残業をすると残業代がもらえるのです。
何を当たり前な!と思うかもしれませんが、
中小企業は残業代しぶる会社が本当に多い。
もう残業代つけるのが悪みたいな空気すごいですから。
ほんと充満してますよ。
「やった分だけつける」そんな当たり前を当たり前に出来る喜び。
中小企業の時は、夜残って仕事してても
「こんなにやってるのに俺たちの給料は上がんないしペラペラ」
と愚痴ばっか言いながら仕事してる人多かったです。
今はそんなこと言ってる人見たことない。
やればやった分給料上がるから。
仕事も頑張れるってもんです。
福利厚生の桁が違う
大企業はなんか色々やってくれます笑
中小企業時代の福利厚生は、
・会社にウォーターサーバがあった。
(設置した!と社長が自慢げに言ってた)
・取り扱い商品を安く買えた。
・そんなに行きたくない社員旅行(2年に一回)。
・、、、あれ?
もうちょっとあったと思うんだけど思い出せない。
今はあり過ぎて書けないけど、
・社員食堂で一食200円くらいで昼ごはん
・年間10万円分習い事や買い物に使えるポイント
・各種保険に団体割りで入れる。
・保養所に数千円で家族と泊まれる
・独身寮や社宅(家賃1万円)
などなどまだまだあります。
これはお金貯まるわ。働きやすいし。
休むことに対する感覚の違い
大企業の人たちは本当に時間通り休みます。
そして時間通りに帰ります。
それが当たり前という空気感がある。
昼休憩はフルに!
私のいる会社では昼になると
「キーンコーンカーンコーン」
というお馴染みのチャイムが合図で昼昼休憩になります。
もう「キーン」って鳴った時に席を立つ人多くてビックリした笑
弁当を持ってきてる人だと、
チャイムを聞き終えた時にはもう一口目食べてることもある。
早いわ!って思ったけど、
一時間の昼休みは一時間フルに休むのが当たり前なんです。
中小企業の時は、とにかく昼の時間に仕事が色々食い込んでた。
12時になった瞬間手を止めてすぐに立ち上がる人なんていなかったですね。
なんとなく、12時10分くらいから動き出した方がいい空気感。
それでも早い方だった。
定時退社!
これまた早い人はほんと早い。
というか、定時後に仕事の予定がないんです。
だから帰れる。
中小企業の時は、定時のカネが鳴ってから終礼だとかミーティングがあるから帰りたくても帰れないんです。
なぜか、そういうのを定時内にやるのが悪いことのような空気がありました。
17:30が定時でしたけど、17:30に会社出る人ほとんど見たことなかったです。
もちろんその分の残業代は出ません。
悲しいけどこれが現実、、、。
かといって、大企業の人たちが毎日みんな定時に帰ってるわけではないです。
ただ、定時に帰っても何も問題ない空気感がある。
まとめ
中小企業が悪くて、大企業がいいということでなくてそれぞれの違いを、、、
と綺麗事を言うつもりはない。
ほんとに大企業に入社してカルチャーショックみたいのがありました。
労働環境は大企業の方が絶対的にいい。
そして、勘違いされなたくないのが、
大企業は楽ってことは一切なくて仕事はきついよってこと。